運動障害の進行を阻止の可能性 2014年10月

Machado-Joseph病すなわち脊髄小脳変性症3型はもっとも高頻度にみられる優性遺伝性脊髄小脳変性症で、ポリグルタミンの伸長と凝集しやすさを有するアタキシン3蛋白質が翻訳されることで引き起こされる。

臨床症状には小脳失調や錐体路徴候が含まれ、疾患の進行を遅らせる治療法はない。

オートファジー関連蛋白質で細胞の生存に不可欠なベクリン1は、いくつかの神経変性疾患で減少している。

本研究は、レンチウイルスベースまたは遺伝子組み換えのMachado-Joseph病マウスモデルで、レンチウイルスの媒介によるベクリン1の過剰発現を行ったときに、運動障害や神経病理学的障害からの救済をもたらすかを評価する目的で実施した。

ベクリン1は運動協調性、平衡性、および歩行の有意な改善をもたらし、ベクリン1を投与されたマウスはロータロッドで長時間バランスを保ち、歩幅が長く歩隔が狭い足跡を残した。

さらに、運動機能に観察された改善と一致して、ベクリン1の過剰発現は神経機能異常や神経変性を予防し、ポリグルタミンの伸長した凝集の形成を低減させ、プルキンエ細胞の分枝および神経細胞マーカーに対する免疫反応性を保持させた。これらのデータは、Machado-Joseph病の発症前または発症後にベクリン1をマウス小脳に過剰発現させると、運動障害の進行から救済できたり運動障害の進行を阻止できたりすることを示す。

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