フランスベッド

私は脊髄小脳変性症という難病です。

そのせいで、異常なたんぱく質が蓄積され、小脳や脳幹が徐々に破壊され、段々体が思うように動かせなくなり体幹障害により、歩行が困難になったり、眼球の制御が出来なくなり物が二重見える複視、ろれつが回らなくなる構音障害の症状が出てきます。

その進行は比較的ゆっくりしていることと、大脳は正常なので思考や意識がしっかりしているので、真綿で首を絞めえられているがごとく体が徐々に蝕まれていき、徐々に死に向かっていることを感じる、ある意味で残酷な病です。

一番の望みは、病期の根治方法が見つかることですが、その日がくるまでは、対症療法や補助(介護)アイテムによるQOLの向上です。

 

最終的には殆どの人が、介護施設で食事や入浴の世話を受けることになりますが、その途中自宅介護の時には介護保険により、歩行器や介護ベッドを借りることになります。

私も発病以来、杖→歩行器→車椅子となり、寝る時は介護ベッドを利用しています。

最近、フランスベッドの介護べッド「マルポジ」のCMがテレビでよく流れます。

立ち上がりや移動を助けてくれそうです。

ケアマネさんに相談し、早々にマルポジに替えてもらいました。

リモコンの操作で「寝る」、「起きる」の一連の動作が簡単に出来ます。

まだ、使い始めて数日ですが、使用感をレポートしたいと思います。

患者の状態は様々で、状態により、便利な事、不便なことがあります。

私の状態は、寝たきりではありません。

家の中の移動も車椅子ですが、起き上がること、数メートルの歩行は、柱や手摺に掴まればできます。

従って、トイレまでは車椅子ですが、そこから立ち上がって、用を足し、車椅子に乗ることはできます。

日中は座位でマルポジを使うので、掛け布団は、横に置いています。

ベッドへの乗り降りは足元から行いますが、マルポジは起きた状態のままです。

特に上がる時は、腕力を使う必要があり、そのうちこの方法は出来なくなりそうです。

今は、これもリハビリです。

殆どベッドでの生活なので、テレビを観ていることが多く、そのため、テレビは壁掛けになっています。

夜になって寝るポジションにしたとき、テレビが見えなくなります。

ベッドをフラットにした時は、寝ることしかできなくて、布団に入ってテレビが見られないということと、「起きる」状態のままのベッドの乗り降りが難しいといのが、今の自分の問題であり、解決できればいいなあと感じる点です。

このベッドは、使用者が寝たきりで、自分では介助なしには、何も出来ない人が、介助を受け、、介助する者の助けになる機能が付いたベッドだと思いました。

ここからは、自分の妄想です。

ベッドは寝るための道具ではなく、ロボット後術と融合し、ガンダムのモビルスーツのように、歩行の介助や生活の助けになり、休む時はベッドになる、マルチウェアマシンへと進化して、身体障害者の助けとなり、健常者に近ずくデバイスになって行くことを夢見る老人です。

 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です